Design Ooyama
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WORKS

マレーシア大使館(東京都渋谷区)

0000年00月00日
 
建築面積:1,555u
延床面積:6,110u
階   数:地下1階/地上6階
竣工年月:1991年10月
1992年 東京建築賞最優秀賞
1993年 建築士事務所協会連合会 日事連会長賞
 
 ひとつの国の中に存在する、もうひとつの国という特殊な領域、それが大使館である。そこに求められるものは象徴性の表現と、セキュリティーの確保である。東南アジアにあって最も近代化に成功した国のひとつに挙げられ、いまやそのいったいの指導的役割を果たしているマレーシアは、その先進性と同時に独自の歴史文化を尊重していることでも良く知られるところである。
 これらを背景にわれわれが提案したコンセプトは「結界スクリーン」である。これは建物と道路の間に設置した高さ14メートル、幅40メートルの結界スクリーン設置である。この結界によって内なるマレーシア領域とそとなる日本領域を物理的には明快に分離オつつ精神的には結びつけるという、東洋的概念を用いることとしたことである。このことは2国が自立を保ちながらお互いの友好的精神で結びつけるという大使館という機能をも象徴していると同時に、大使館の象徴的独立とセキュリティの確保に貢献している。また夜景はスクリーンがシルエットとなり、マレーシアの伝統的民芸にある幻想的な影絵をイメージさせる。
 
 
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