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2012/08/31 [ バックシャン ] |
中学生の頃、国産車の後ろ姿が見苦しく思えて仕方なかった。その感覚はずいぶんと長い間つづいたような気がする。新車が出るたびにチェックするが、あいかわらず外車のバックシャンにはかなわない。ひどい場合には、どちらが前かわからないような車もあった。国産車にも、まれには格好のいいものもあったが日本のデザイナーによるものかどうか・・・ 最近でこそバックシャンのいい国産車も少しは出てきたが、よく見ると商用車だったりする。 なぜだろう? 車は移動するものだから、外観は全方位からの視線に対してデザインしなければならない。 家具の場合はそうではない。とくに食卓用の椅子は常にテーブルに向いているので、もっぱらバックシャンを意識してデザインする。 そうであるはずなのに家具売り場の食卓椅子はこちらに向けて並べてある。仕方ないから良さそうなのを引っ張りだしてバックシャンを観察する。 ダメッ! 座り心地をためす気にもならない。別のを引き出す。 ダメッ! けっこう疲れます。 カタログの写真もほとんど前向き。うしろを見た〜い!。 バックシャンがいかに大事かは、女性の着物姿を思い浮かべるとわかりやすい。 帯、襟足、髪飾り、そして足元・・・歩き出したら ダメッ! のこともある。振り向いたら・・・? |