一覧へ |
2012/11/22 [ メグスリノキ ] |
メグスリノキと聞けば誰でも”目薬の木”と思い浮かべるだろう。 樹の下に立って樹液のしずくを見開いた目で受け止める。そんな光景だ。ぼくがもし実際にやったら、低い鼻の脇に落ちたり、ポカンと開けた大きな口に飛びこんでくるのだろう。 だいたいぼくは、目薬が一度で目に入ったことがなく、いつももったいない思いをしている。 初めて目薬の木と出会ったのはどこかの観光地だった。そこの街路樹が目薬の木だったわけではない。みやげもの屋のビニールの袋に入った細くて短い”木の枝”たちだった。 絞ってもなにしても樹液は出そうもないほど枝は枯れきっている。 どうやらそれを煎じて目薬にするようだ。そんな煎じ薬をどうやって目にさすのだろう。 空になった市販の目薬の小さな瓶に入れて挿せばなんとかなるかもしれない。でも、そこにどうやって入れるんだ。スポイトか。スポイトだったら直接目に差せばいい。 いろいろ想像して、結局、買わなかった。 |